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結論:SIerの職務経歴書で大事なのは、実績を「盛る」ことではなく、現場でやったことを採用担当に伝わる言葉に「翻訳」することです。 同じ経験でも、書き方ひとつで通過率は変わります。
「客先常駐でテストと保守しかやってない」「書けるような実績がない」——そう感じているSIerは多いです。僕もSIerで3年働く中で、自分の職務経歴を棚卸ししてきました。この記事では、地味な現場経験でも通る職務経歴書に仕上げるための考え方と、項目別の書き方を整理します。
SIerの職務経歴書が弱く見えてしまう3つの理由
結論:内容が弱いのではなく、「社内の言葉」のまま書いているから伝わらないだけです。
① 現場の専門用語をそのまま書いている
「○○案件の△△フェーズを担当」と書いても、その現場を知らない採用担当には何も伝わりません。会社独自のプロジェクト名や工程名は、社外では通じない言葉です。
② 「やらされたこと」の羅列になっている
指示された作業をこなしただけ、という書き方だと、主体性が見えません。同じ作業でも「何のために」「どう工夫したか」が抜けると、印象が薄くなります。
③ 数字がなく、規模感が伝わらない
「大規模システムの開発に参画」だけでは、採用担当は規模を判断できません。チーム人数・期間・対象範囲などの数字がないと、経験の大きさが伝わりません。
通過率が上がる「4つの翻訳」
SIerの職務経歴書は、この4つを意識するだけで見違えます。
翻訳① 専門用語 → 一般的な言葉に
現場でしか通じない言葉を、業界共通の言葉に置き換えます。
- 「客先常駐で△△案件を担当」→「金融系システムの保守運用を、客先チームと連携して担当」
- 独自フレームワーク名 → 「Javaベースの社内共通基盤」のように技術の中身で説明
翻訳② 作業 → 役割と貢献に
「何をやったか」だけでなく「どんな立場で、何に貢献したか」を書きます。
- 「テストを実施」→「結合テストの設計・実行を担当し、リリース前の不具合を○件検出」
- 「設計書を作成」→「詳細設計書を作成し、後工程の実装メンバーが迷わない粒度で仕様を整理」
翻訳③ 定性 → 定量に
可能な限り数字を入れます。曖昧な表現を具体的な規模に。
- 「大規模プロジェクト」→「開発メンバー約20名、開発期間1年半のプロジェクト」
- 「多くの改修対応」→「月平均○件の改修依頼を、平均○日で対応」
翻訳④ ネガティブ経験 → 学びに
炎上や障害対応も、書き方次第で強みになります。
- 「障害対応に追われた」→「本番障害の一次対応を経験し、原因切り分けと再発防止策の策定に関与」
- 常駐でスキルが偏った経験も、「特定業務の深い専門性」として言い換えられる場合があります
項目別・職務経歴書の書き方
職務要約(最重要)
冒頭の3〜4行で、経歴の全体像を伝えます。採用担当が最初に読む部分で、ここで興味を持たれるかが決まります。
書き方の型: 「(業界)のSIerで(年数)、(担当領域)に従事。(工程)を中心に、(役割)として(規模)のプロジェクトに参画。(強みや志向)。」
例: 「金融系システムを扱うSIerで3年間、開発・保守運用に従事。詳細設計から結合テストを中心に、5名規模のチームでサブリーダーを経験。品質管理とドキュメント整備に強みを持つ。」
職務経歴(プロジェクトごと)
プロジェクト単位で、以下の要素を書きます。
- プロジェクト概要:業界・システムの種類・目的
- 期間:○年○月〜○年○月
- 規模:チーム人数・全体の開発規模
- 担当工程:要件定義/基本設計/詳細設計/実装/テスト/保守 のどこか
- 役割:メンバー/サブリーダー/リーダー
- 使用技術:言語・DB・OS・ツールなど
- 成果・工夫:翻訳②③を使って具体的に
活かせる知識・スキル
技術スキルは、レベル感も添えて書きます。
- 「Java(実務3年/設計〜実装〜テスト)」
- 「SQL(実務経験あり/データ抽出・簡単なパフォーマンス改善)」
- テスト設計、ドキュメント作成、顧客折衝なども立派なスキルです
自己PR
「翻訳」で見つけた強みを、志望動機とつなげます。「時間を取り戻したい」が転職理由でも、職務経歴書では前向きな志向(スキルを活かして貢献したい等)に変換して書くのが基本です。
「書ける実績がない」と感じたときの棚卸し法
結論:実績は「大きな成果」だけでなく、「日々の工夫」の中にあります。
常駐や保守が中心でも、次のような経験は書けます。
- テスト仕様書の作成・レビュー → 「品質管理」の経験
- 障害の一次対応 → 「トラブルシューティング」の経験
- 客先担当者とのやり取り → 「顧客折衝・調整」の経験
- 手順書・マニュアルの整備 → 「ドキュメント整備」の経験
- 後輩へのOJT → 「指導・育成」の経験
「当たり前にやっていたこと」の中に、言語化すれば実績になるものが埋もれています。まずは3年間の業務を時系列で書き出すことから始めてください。
一人で書くのが難しいときは
職務経歴書は、自分の経験を客観視するのが難しく、一人だと「これでいいのか」が分かりません。
転職エージェントは、職務経歴書の添削を無料で行っています。SIerの職務経歴を数多く見ているので、「この経験はこう書くと伝わる」という具体的なアドバイスがもらえます。応募前に一度見てもらうだけで、通過率が変わります。
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よくある質問
Q. 職務経歴書は何枚くらいが適切ですか?
A4で1〜2枚が目安です。3枚を超えると読まれにくくなります。プロジェクトが多い場合は、直近・関連性の高いものを厚く、古いものは簡潔にまとめます。
Q. 短期離職や空白期間があっても大丈夫?
書き方でカバーできます。ネガティブに触れすぎず、その期間に得た学びや、次に活かせる点に軸を置きます。不安があればエージェントに相談するのが確実です。
Q. 常駐でスキルが偏っています。どう書けば?
偏り=専門性と捉え直せます。「特定領域を深く経験した」と書きつつ、汎用的に応用できる部分(問題解決の進め方、チーム連携など)を併記するとバランスが取れます。
まとめ:経験の「翻訳」が通過率を決める
- SIerの職務経歴書が弱く見えるのは、内容ではなく「社内の言葉」のまま書いているから
- 4つの翻訳(専門用語→一般語/作業→貢献/定性→定量/ネガティブ→学び)で見違える
- 常駐・保守中心でも、日々の工夫の中に書ける実績は必ずある
- 客観視が難しい部分は、エージェントの無料添削を活用する
職務経歴書は、あなたの3年間を正当に評価してもらうための翻訳作業です。丁寧に棚卸しすれば、「書くことがない」は必ず解消できます。
あなたの時間は、あなたのものです。

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